夕学クロシング

「消化」と「昇華」のクロシング

私たちは時に心が折れそうなほどの苦境に立たされる。目の前のものにどう向き合い、自らの糧として明日への一歩を踏み出すか。禅を通じた心の整え方を話す川野氏、東洋思想から人生を説く田口氏、競技人生を禅の視点から振り返る為末氏の3講演から考えます。

Description

自分のコントロール方法

苦境に立たされたとき、目の前のものにどう向き合い、自らの糧として明日への一歩を踏み出すべきか。川野氏、田口氏、為末氏の3講演を通じて考えてみました。また、関連して「自分のコントロール方法」をテーマに皆さんの日ごろの取り組みを共有いただきました。

◆感想と発見より
川野氏の講演に対しては、「精神科医と住職という2つの視点から語られているところが興味深かった」「非生産的な没頭の話が印象的だった」「いま、自身に必要なものだと思っていて、何度か視聴した」と。田口氏の講演に対しては、「生きざまを通して教えていただいた」「東洋思想は非常に内省的で静謐さ、穏やかさを感じる」「言葉の強さと味わいを噛みしめることができた」と。為末氏の講演に対しては「思い込みを外すのは企業にとっても今の時代は重要」「考えると動くの両方があるからこそ、説得力があった」「改めて優秀な方だなと実感した」と、3講演に対しては、「違う角度から同じことを言っている面白い組み合わせ」「心の在り方について考えさせられた」いったコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
1回目の議論を受けて、創発では「自分のコントロール方法」をテーマに、皆さんより様々な取り組みを共有いただきました。具体的には、走る/靴磨き/料理/お墓掃除など何かに夢中になることで、無になり、嫌な事から離れたり、空を眺めて歩く/電車に揺られる/本を読む/家族と話すなどで、リラックス出来た時、なんらかの刺激を受けるとアイデアが出るといった事例を共有いただきました。加えて、「まず自分の精神状態を知ること、その自分を受け入れてあげること、行為に意味を見出して丁寧に行うこと」など、改めて自分をコントロールする上で大切なことを確認することができた貴重な6月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

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