夕学クロシング

野武士とエリートのクロシング

成熟した日本市場で成長を続けることは難しい。企業を成長させる優れた経営者の条件とは何か。吉野家一筋、外食産業を知り尽くした安部氏、海外MBAなどを経て寝具トップブランドを築いた高岡氏、優れた経営者を研究する山根教授の講演から多面的に考えます。

Description

「経営者の条件」と「やりたいことの見つけ方、つくり方」

成熟した日本市場で成長し続けることは難しいですが、幾多の難題を乗り越えて企業を成長させてきた経営者もいます。彼らの共通項には何があるのか、安部氏、高岡氏、山根教授の講演から多面的に考えるとともに、派生して、「やりたいことの見つけ方、つくり方」についても考えてみました。

◆感想と発見より
安部氏の講演に対しては、「私心なき志がずっと生きてきた会社」「ブランド形成へのアプローチがエアウィーヴと対照的で興味深い」「納得感ある金言満載の本当に得るものが多い講演だった」と。高岡氏に対しては「既成市場への挑戦」「溢れたバイタリティだけでなくブレない力強さも感じた」「技術者と経営者の立場を分かったうえでバランスよく舵取りをされている」「これぞ経営者」と。山根教授に対しては「人の気持ちの専門家であるとの話が、興味深い」「ポイントを実にうまく整理していた」「何度も動画を途中で止め、考えながら見た」と。3講演を通じた感想としては「名経営者は本質的かつ心に響く残る名言を残す」「経験することチャレンジすることが人生には大切」「徹底的にやり通す意志の強い精神の持ち主が、結果的には成功者になるのでは」といったコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
創発では安部氏と高岡氏の意外な共通点である「最初はやりたいことではなかった」から派生して、「やりたいことの見つけ方、つくり方」について講演を離れて考えてみました。皆さんからは「やりたいこととは意義、自身の存在意義を感じられるもの」や、「ものごとはやりたいことや、やりたくないこと、知らないこと、などが入れ子になっている」ので、まずは「好奇心を持ち、踏み出す勇気を持つこと」「全力で向き合うこと」で「新たな価値が見え、そこに面白さを発見する」のではといったコメントをいただく一方で、「『なりたい自分を目指す』に意識を持っていけばやりたい、やりたくないといった煩悩はなくなる」などのコメントもいただき、皆さんの日頃の仕事に対する姿勢を言葉の節々から感じる新鮮な4月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

Archive