夕学クロシング

正論と怨念のクロシング(2016年6月)

日立のV字回復を実現した川村隆氏、人気の日本酒「獺祭」を世に送り出した桜井博社長、企業活力の鍵は組織開発だと喝破する中村和彦教授。大企業vs地方企業、学者vs経営者等々、異なる立場から企業を見すえる三者の組織観にはどんな違いと共通点があるのでしょうか。

Description

頭と心、非常時と平時、ハードとソフト

6月の夕学クロシング「正論と怨念のクロシング」では、特に危機的な状況に直面した組織の中で浮かび上がる、頭と心、論理と感情、ハードとソフトの相克が題材となりました。
川村さんと桜井さんは、非常時から話を始め新しい平時を創りだしていく過程を語っています。平時の質を上げていけるものなのか、あるいは緊急事態だからこそ改革が進むのか。ハードか、ソフトか。それに学んでディスカッションが行われました。

錯綜する対比軸のクロシングに、噛み砕けない「モヤモヤ感」が残りました。皆さんが感じている「モヤモヤ感」は、引き続き、学び続けるために感覚が開いた、とも考えられるのではないでしょうか。皆さんとこれからもクロシングを続けていきたいと思います。

私の印象に残ったコメントをいくつか紹介引用します。
◆川村隆氏の「ラストマンの生き方」の感想
https://keiomccxing.com/dis_room/detail/D8eg3646z
・ベースは、資本主義社会を支える会社の存在理由と付加価値を社会に還元すること。
・ミドルクラスに何を求め、行動を起こしたかもっと深く知りたい。

◆桜井博志氏の「ピンチはチャンス 獺祭を世界に届ける」の感想
https://keiomccxing.com/dis_room/detail/Dc5wr76qd
・執拗で科学的なチャレンジがマイナスをプラスに変えた原動力。
・ピンチをチャンスに変えたお話で、イキイキと輝く人生とは?まで考えさせられた。

◆中村和彦氏の「組織開発のすすめ」の感想
https://keiomccxing.com/dis_room/detail/D7hj0l9er
・組織開発は、手術のような対処法ではなく、漢方薬のような全体の関係性/人間的な捉え方。
・手法を実施するのはやりやすいが、思いや信念、あり方を変えるのは難しい。

◆6/8(水)発見のライブ・ディスカッション、6/15(水)創発のディスカッション
自己紹介と講演の感想から発見のディスカッションを始めました。
・boss だからとりあえずright なのか、bossはrightであるべきなのか。
・危機を防いだ人は当たり前で目立たず、危機を乗り越えた人が目立つ。
今回は、特に創発の回も進行しました。
・ハード面の対応は実行しやすいが、ソフト面を変えていくのは時間もかかり痛みも伴う。
・非常時に気づく平時の重要性。

◆リフレクション
クロシングのディスカッションは、参加者各自が気づきを重ね、考え、自分の答えを創りだす場です。ご自身が参加や視聴をした範囲で、皆さんのリフレクションを綴っていただければと思います。(引き続きリフレクションコメントは書き込んでいただけます。)(ファシリテーター本間)

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