夕学クロシング

WATASHIを顕(あらわ)すクロシング

自分をさらけだすのは勇気が必要である。自分の思いとは異なる理解をされるリスクもある。私生活も題材にした英会話動画で人気を博す吉田氏、三十一文字に自らの思いと社会を謳う穂村氏、ローマを介して自らを発するヤマザキ氏より私の顕(あらわ)し方を学ぶ。

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わたしの「WATASHIの顕(あらわ)し方

自分の思いとは異なる理解をされるリスクもある中で、自分をさらけだすのは勇気が必要です。活躍の舞台は違えど、WATASHIの顕(あらわ)し方に長けた吉田氏、穂村氏、ヤマザキ氏の3名の講演を通じて私の顕(あらわ)し方について考察しました。

◆感想と発見より
吉田氏の講演に対しては、「人間として魅力的な方で元気づけられました」「素直というのが大きな個性であり重要」「フロンティアってこういうこと」、穂村氏の講演に対しては、「短歌に対する見方が変わった」「選ばれた言葉で自分の想いと生き方が伝わる」「(言葉の専門家の種村さんの)表現が流石」、ヤマザキ氏の講演に対しては、「自分でボーダーを作って、それに囚われていることに気づかずに生きていくって損」「はみ出す勇気、もたないと」「マリさんの生き方がまぶしく思える」と。3講演の共通点では、「確立したWATASHI(個)を持つところ」「自分を飾ったり偽ったり、人に媚びたりしない率直さ」「伝えたい念いがあること」「豊かな独特の感性を持つこと」と、そして、WATASHI を【顕す】というテーマに対しては、「まず自身が【私】を理解し、【私】を理解してくれる人びとと共創し、【私(私欲)を超える】(=「私」の三段跳び)が必要」「顕すことによって、WATASHIが創られて行く側面もある」「自分を他者に表現したい、のは人間の本能的欲求(文化も技術もその欲求により進化してきた)」といった気付きやコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
創発では≪わたしの「WATASHIの顕(あらわ)し方」≫をテーマに、その難しさや必要な視点などを多様な視点から考えました。皆さんからは発見でコメントいただいた「私」の三段跳び実行の難しさとして、「自分を安心して顕せる場がない」ことに多くの方が共感する一方で、その打開策として「自分自身も場を構成する一人なので、場を探し、場をよい意味で揺り動かししていく視点が大事」、「世界中が繋がるネット社会」や「投資」と考えれば、1度で諦めず続けることが大事」「(批判される)恐怖よりも願望(共感願望+表現欲求)を強くもつ」といったコメントをいただきました。また別の視点では、「思い」が「行動」に変換できた時に私が顕れる」や「伝えたい中身そのものか、あるいは伝える相手に良い影響を与えたいということに対する強い念いこそが大切」などの気づきも共有いただき多様な視点から「WATASHIの顕(あらわ)し方」を考察できた8月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

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