夕学クロシング

共生に踏み込むクロシング

幸せのメカニズムを研究する前野隆司教授が語る日本論。駐中国特命全権大使を務めた元外交官 宮本雄二氏が解説する現代中国論。長い関係を有する隣国ながら、緊張関係が続いている日中両国それぞれをもう一歩深く知ることで、目指すべき共生のあり方を模索します。

Description

幸せは相互関係の中にある

幸せの日本論と現代中国論で“共生”について考えてみよう。難しいテーマと承知で始めました。創発のディスカッションではあえて、前半の感想や発見のディスカッションで、皆さんがなかなか腑に落ちなかったまたは異論もでていた、幸せの4因子と無私・無我・無常の関係と、やや共感しにくい国や世界とどう協調していくか、の2つのトピックスでディスカッションしました。

◆前野隆司教授「幸せの日本論」(感想と発見より)
・幸せの4つの因子。日本人が昔から持ち続けてきた精神であるというロマンを感じます。
・とにかく日本は受け入れて自分のものとして共有することを厭わない。自分としてはかなり頷いてしまったご講演でした。
・我々日本人は「ひょろひょろっと」生き抜いてきたしなやかな国民。とても印象的で腑に落ちる感じがしました。現在、たくさんの国から集まるスタッフと一緒に仕事をする中で、大変貴重なご示唆をいただきました。ありがとうございました。

◆宮本雄二氏氏「習近平の中国」(感想・発見より)
・中国の対日政策の裏側が理解できたことで少しは冷静に隣国を見れるようになりました
・宮本さんが外交で実践されてこられた、今の中国を分析してそれにどう対処していくのかを考えることが本当に日本にとって今大切な時期になってきたのだと思いました。
・歴史観の違い、歴史は鏡、誤解を減らすことが必要、この3つが印象に残りました。

◆2/15 (水)創発のディスカッション・リフレクションより
講師メッセージをとらえた感想はよく整理され、皆さんとは返信スレッドの中で深まったディスカッションがありました。価値観をすりあわせるのは難しく、まずは相互理解からしか始まりません。幸福度は、自分を取り巻く状況・条件に対する主観的な認知です。問われるのは幸せになるために自分はどう行動するのかです。結論はありませんが皆さんとのクロシングによる幸せな発見のあった、そんな2月でした。(ファシリテーター湯川)

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