夕学クロシング

生き残りを探るクロシング

経済学者の大竹文雄教授は、「経済学的思考」によって、意思決定の罠を回避できると説きます。ウイルス研究に取り組む高田礼人教授が語るウイルスの生き様は、生命のたくましさに気づかせてくれます。二つの講を通して、複雑なこの世界を生き抜くための道を探します。

Description

思考する・共生する

経済学的思考とウイルスの生き様、距離あるテーマながら皆さんでディスカッションするうち、「ウィルスと人間または人間社会には、似ているところがあるのでは」との視点を見つけました。また、マイナス面に着目しがちなウィルスのプラス面から創発のディスカッションを始めました。きっかけをもってしかし一様の結論に向かってではなくさまざまなコメントを寄せ合った、探索的な12月のクロシングでした。

◆大竹文雄教授「経済学的思考」(感想と発見より)
・意思決定に無意識に影響を与えているバイアスを知ることができた。
・人の持つ特性について意識することの重要性を教えて頂いた。
・サンクコスト、現在バイアス、幸せのポイントが印象に残った。

◆高田礼人氏「ウィルスはどうやって生き残っているのか」(感想・発見より)
・生物の基本的な構造をはじめて知れて面白かった。
・ウィルスは上手に自然宿主を見つけている。
・我々人間基準でウイルスを捉えがち。プラス面に光をあててみては。

◆12/21(水)創発のディスカッション・リフレクションより
「宿主が死なぬようにできるだけ病原性を発揮しないで生き残り続ける」といった人間と環境・社会の関係との共通点。人間は自分たちが「生き延びるために周りの何かを壊しており決定的にウイルスの存在の仕方とは異なる」「人の思考のパターンを考えるとウイルスのとっている思考(行動)パターンは大変合理的に思えた」などの違い。さまざま寄せられました。人間には人間の思考の癖があり、あるからこそどうするかです。皆さんは12月のクロシングいかがでしたでしょうか。いかがでしたでしょうか。引き続きリフレクションは書き込んでいただけますのでどうぞお寄せください。(ファシリテーター湯川)

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