夕学クロシング

「連鎖断層」のクロシング

欧米の政治不安、北朝鮮の核開発、紛争と世界は連鎖と断層の間で大きく揺れ動いています。我々はこの難題にどう向き合うべきか。国際情勢を知り尽くす佐藤氏、紛争の爪痕に向き合い続ける安田氏、対話による問題解決を推奨する田村氏の3講演から考えます。

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「傍観者の罪」に向き合う

欧米の政治不安、北朝鮮の核開発、紛争と刻々と世界情勢は変わっています。これらの難題に私たちはどう向き合うべきか、佐藤氏、安田氏、田村氏の3講演を通じて考えるとともに、私たちが陥りがちな「傍観者の罪」にも向き合ってみました。

◆感想と発見より
佐藤優氏に対しては、「非常にタイムリーだった」「怪談話のような講演が、これも現実」「世界の見方がガラリと変わった。」と。安田氏に対しては「生々しく伝わって来る講演」「素直に心打たれ、尊敬の念を持った」「想いはわかるものの…すべてを受け止められるほど人は強くない。」と。田村氏に対しては「ふだんでも使える」「実際の場になると難しい」「交渉学は不条理に対する一つのアプローチ」と。3講演を通じた感想としては「知らないでは済まされない」「田村先生の交渉学のフレームワークで佐藤氏と安田氏の講演に当てはめると気づかされることが多かった」といったコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
発見でいただいた「知らないでは済まされない」とのコメントから派生して「傍観者の罪」に向き合いました。皆さんからは「日常出会う事と国際的な事は傍観者の意味が違う」「知らないから対応できない」「傍観者の罪だけでなく、"暴走者の罪"や"善意の罪"も問題」「できる範囲でまず一歩踏み出し…徐々に自分ごと化を深めていくしかない」「避けたい衝動と戦い続けることが、人間としての使命」といったコメントをいただき、この議論そのものも「傍観者の罪」からの脱却に繋がるのではと感じる意義深い3月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

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