夕学クロシング

成長と脱成長のクロシング

世界は大転換期を迎えています。さらなる経済成長を求めるのか、それとも成長の限界を受け入れるのか、正解のない問いが続いています。成長を是とする経営学者の一條教授、脱成長を説く経済学者の佐伯教授。壁のない生き方を語る漫画家のヤマザキ氏。三者の講演から私達も考えてみます。

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成長か脱成長か今後向かうべき世界を考える(個と全体の捉え方・つなぎ方)

大転換期を迎える現在、私たちはさらなる経済成長を求めるべきか、成長の限界を受け入れるべきか。またそうした中でどんな生き方を目指すべきか、一條教授、佐伯教授そして、ヤマザキマリさんの講演から考えてみました。

◆感想と発見より
一條教授の講演からは「リーダーシップを発揮し組織として形式知にしていく文化の必要性を感じた」、一歩踏み込んで「強い思いを持つに至る過程に興味がある」と。佐伯教授の講演からは「効率だけでは社会が行き詰まることの警鐘として受け止めたい」、「レールから降りてみたい自分と降りることができない自分のせめぎ合い」と。ヤマザキ氏の講演を通じては破天荒な生き方から、「世間体は何か漠然とした安心感を求めているのかもしれない。」「「タガを外して受け入れたほうが有利」という超プラス思考の考え方(寛容性)がこれからの世界の人々共通な考え方になってくるのでは」などと、多様な角度からの感想をお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
3つの講演を通じてお寄せいただいた感想や気づきを緩やかに繋ぎ「個と全体の捉え方・つなぎ方」をテーマに皆さんと議論しました。皆さんからは「個のBelieveが全体を動かす力になる」「強烈な個の発信から導き出される全体の視点こそが、多くの人の(全体の)共感を呼ぶことになる。」「行き詰った全体というか時代が、その全体を変革する個を生み出す」「個の考え方次第で世界の見方は変えられる」といったお声をお寄せいただきました。
(ファシリテーター鈴木)

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