夕学クロシング

「頭の判断」と「心の選択」のクロシング

ビジネス・経営において論理的に考え、頭で判断する場面は多いものの、想いに突き動かされて心のままに選択することもある。幾多のM&Aに携わってきた佐山氏、好きなことをビジネスに変える向谷氏、資本主義社会の限界を説く佐伯氏の3講演を通じて考える。

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個人の生き方、社会の姿、そして企業に求められるもの

ビジネスでは多くの場合、論理的に頭で判断しますが、時に想いに突き動かされて心のままに選択することもあります。佐山氏、向谷氏、佐伯氏の3講演を通じてビジネスにおける判断のあるべき姿について考えを深めました。

◆感想と発見より
佐山氏の講演に対しては、「10年後に比べたら今が10年若くできることはたくさんある、が一番心に残った」」、「ドラマ以上にドラマティックで興味深かった」、「経験から確実に何かを学び、ステップアップにつなげられる方」と、向谷氏の講演に対しては、「懐かしくて学ぶというよりも、ただただ聞いてしまった」、「好きなことで大成功できたのはとことん追求する拘りと商魂」、「成功の秘訣は「創り出す力」と「ヨコに飛ぶ力」」と。佐伯氏の講演に対しては、「多くの接点、視点で物事の価値判断がされるべき」「これまでの講演がいくつもつながった」と、3講演に共通する点は、「好きなこと・得意なことを仕事にしないとつまらないし、成果もでない」「好き嫌い経営者は、経営を語ると自分の履歴書になる」「Why:なぜやるかは心、How & What: 何をどうやるかは頭」といったコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
創発では前回議論から派生して「個人の生き方、社会の姿、そして企業に求められるもの」をテーマに考えました。個人の生き方や社会の姿については、多くの人が目指す姿が一致してきましたので、企業に時代を超えて求められるものを中心に意見を募りました。「お客様のニーズに応えることや世の不便や困ったことを解決する姿勢」、「雇用を維持する、人を活かす、個人の多様性を活かすこと」「持続性と効率性の追及」といった意見をいただく一方、「変わらないものはなく、時代に適応することがすべて」という方がいらっしゃったり、「企業も人から成り立つので、社会に”求められるか”よりも個人の”したいこと”が先」「社会の進歩に貢献してきたからこそ企業が社会の主役となれた」など、違った視点から多様な意見をいただき、現在進行中であるべき姿や価値観が変わっていることを大いに感じることができた9月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

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