夕学クロシング

真っ芯を捉えるクロシング

未知の世界は悲観的に考えてしまうが、本当に大切なもの(真っ芯)を捉えることで新たな可能性が見える。AIとの新しい共生の形を説く羽生氏、人口減少社会の新しい姿を提案する飯田氏、ロボット研究から未来を描く石黒氏の講演から真っ芯の捉え方を探求する。

Description

真っ芯を捉えるにはどうするべきか

AIやロボットの登場で人間は脅かされるばかりなのでしょうか。人口減少社会は課題ばかりのでしょうか。本当に大切なもの(真っ芯)を捉えることから新たな可能性を見出した羽生氏、飯田氏、石黒氏の3講演を通じて真っ芯の捉え方を探求しました。

◆感想と発見より
羽生氏の講演に対しては、「人間とAIとの補完関係がうまくできる方向性が非常に明解に示されていた」「人間(直感・読み・大局観)とAI(データ・計算・画像認識)の違いは、よく似ている」と。飯田氏の講演に対しては、「「動く・出会う・親しむ」モデルが非常にわかりやすい」「いかに自分が俗説を何となく簡単に受け入れているかを感じた」と。石黒氏の講演に対しては、「人を知るための独自の角度からの視点が魅力的」「ロボットの普及で、人間らしさを取り戻して自由な時間が増える豊かな社会が来ると思った」と。3講演に対しては、「情報に流されず、人口減少、AI、ロボットのイメージをいい意味で覆された」「将来を恐れるのではなく、どんな社会にしたいのか自らの意志を持って技術を開発・活用することが重要」「人間は何を受け入れることができるか、ということを考えることが重要かもしれいない」といったコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
創発では、「真っ芯を捉えるにはどうするべきか」をテーマに考えました。皆さんからは、「真っ芯は、所与のもの(自分の芯)だけでなく、環境との相互関係性の中で立ち上がるものもありそう」「(1)物事(ファクト)を把握し(2)自らの考えを持ち(3)人の共感を得るよう伝える、または(3)俯瞰して全体像を捉えてみることで真っ芯が捉えられる」「梅田悟司のT字型思考法の通り、そもそも【課題が何か】を問うことが大事」「時にわかっていないと自覚することも大事」「現象の本質把握という点では感性による部分が大きい」など、過去講演からの繋がりも感じながら、多様な角度から真っ芯を捉え方について意見を寄せ合うことができた有意義な7月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

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