夕学クロシング

“壁”と“空”のクロシング(2015年11月)

保護と制約をもたらす“壁”。自由と不安を象徴する“空”。相反するふたつの風景のクロシングを通して、本当の「人間力」とは何かを考えます。
教育改革実践家の藤原和博氏、漫画家のヤマザキマリ氏、経営学者の服部泰宏氏。三氏の「思考の交差」をお楽しみください。

Description

それぞれ一人一人にとって、境界とは何か

2015年10-12月 体験利用のアーカイブです。11月の夕学クロシングのディスカッションは以下のように進んできました。印象に残ったコメントをいくつか紹介引用します。夕学クロシングのディスカッションの様子や流れの参考に、気づきや思考のヒントに、ご覧ください。

■■講演の感想■■
◆藤原和博さん「正解のない問いに向き合う力」の感想
・知らないがゆえに自分では選ばなかった講座
・先生から繰り出される問いに対して、すっかり思考停止になっている自分がいて、「お願いだから、当てないでください」と気配を消したい気持ちすら感じてしまいました。
・10年頑張れ、という先生の言葉が勉強を始める決断をしだきっかけになりました。
・修正主義は仮説をつくって、実行して、修正していく、ということと理解した。
・毎日の仕事に追われ夜遅くまで働いているビジネスパーソンがどこまで複線型の人生観でクレジットスキルを獲得できるか、相当の覚悟とエネルギーが必須だと思いました。
・「相手と敵対しない」コミュニケーション術は、私が最も欠けている能力だと感じました。
◆ヤマザキマリさん「辺境のない生き方」の感想
・自分の独自の感覚を大切にされ、自分で描きたいものを書いてきたという姿勢には大いに共感。
・藤原先生のお話が太麺(ローマ話なのでスパゲッテイです)だとすると、ヤマザキさんのお話はその麺に絡みつく濃厚なソースのような感じでした。
・まるで人生の実況中継のような講演が新鮮でした。
・自分の今居る環境に全く疑問を持たないでいると、そこに壁があることさえ気付かない。
◆服部泰宏さん「組織と個人の見えざる約束」の感想
・人事部とマネージャーの見方が少し変わったような気がします。
・企業人事を行っている者としては、非常に考えさせられるないようでした。
・明文化された契約のワクチン効果の考え方が面白いと思いました。

■■発見のディスカッション■■
11/12(木)の22時-23時にはライヴで集まり、講演の感想とそこからの「発見」を共有しました。
・生き方は多層的で良いんだ ということに気付きました。
・思考の壁(藤原さん)、文化の壁(ヤマザキさん)、組織の壁(服部さん)があって、それらを乗り越える知識・生き方に触れた気がしました。
・私の発見は、「人と違って良いこと」と「失敗が糧になること」の二つです。
・心理的な契約を意図的に壊すことがレアキャラ化への道なんでしょうか。
・心理的な契約にとらわれない生き方って正解にとらわれない生き方なのかなと思いました。
・自分も正解を出さないといけないという価値観にいかに今まで縛られてきているかに気づかされました。

■■「創発」のディスカッション■■
11/18(水)の22時-23時にライヴで集まり、皆さんで「創発」を共有しました。
・自分の人生を創る、ということが何か、藤原さん、ヤマザキさんのお話からは学び多く得ました。
・人の生き方はいろいろあり、それを認めあいながら自分の人生を組織や正解らしきものに振り回されずに生きること、そして人生の谷の時期には無駄がない、あとで必ず活きてくることを学んだつもりです。
・私が実践してみたいのは、今いる場所(職場)の多数派(組織)の持っているカベを理解し、それがもっとも心地よく感じ、自分のカベでもあることを納得できるように仕事をし、周囲とコミュニケーションを重ねて行くことです。
・「壁」という言葉を使うと、制約を受けるかor乗り越えるか、といった考えに陥ってしまい気が重くなったのですが、それを「線」と置き換えると気が楽になりました。

■■リフレクション■■
さいごに自分一人に立ち戻り、今回の「夕学クロシング」でどんなことを学んだか、11/26(木)の締切でコメントを残しました。

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