夕学クロシング

「のめり込み」と「イノベーション」のクロシング

イノベーションは容易ではない。徹底的にのめり込み、他が気づかない価値を見いだした時、新たな世界が拓かれる。古来の日本酒製法にこだわる佐藤氏、ピアノの魅力を伝え続ける仲道氏、見方を変えることで新たな価値はつくれると説く楠木氏の講演から考える。

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イノベーションと少数派の論理

イノベーションを成功に導くことは容易なことではありません。古来の日本酒製法にこだわり日本酒業界に新たな可能性を見出した佐藤氏、演奏家の枠を越え音楽の魅力を伝え続ける仲道氏、見方を変えることで新たな価値はつくれると説く楠木氏の講演からイノベーションに必要な視点を考えました。

◆感想と発見より
佐藤氏の講演に対しては、「のめりこみ方が半端ない」「佐藤さんの発想こそが時代が求めているもの」「日本酒の歴史は、日本の産業史の縮図」と。仲道氏の講演に対しては、「音楽の社会性を熱く語るところに、考える音楽家の面目躍如の感があった」「音楽には修辞学があり、音程、調性、リズムには意味があるという言葉が印象的だった」「感動する「傾聴」の体験を大切にしたい」と。楠木氏の講演に対しては「経営の視点を分析的にわかりやすく整理される点が素晴らしい」「情報が拡散しやすい世ではオポチュニティ企業は厳しい」といったコメントをお寄せいただきました。3講演に対しては、「熱意と愛情が溢れていて、まさに「のめり込む」姿を見た」「紐解く、ゆったり感を感じる」「「好き」にはストーリーが含まれているのかも」いったコメントをお寄せいただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
創発では佐藤氏、仲道氏、楠木氏に共通する点から派生して「少数派の論理」について考えました。皆さんからは「少数派はアイディアを実行に移す能力、スピードに長けている」「常に最初は少数派」「どちらも鵜呑みにせず問いかけることが必要」「少数派がいないと何かを変えることは難しいが、少数派だけでは社会が安定せず、大きな活動もできないので、使い分け(バランス)が大事」と、今回も多様な意見をいただくとともに、このディスカッション場自体に多様性と少数派のパワーを感じた8月のディスカッションでした。(ファシリテーター鈴木)

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