夕学クロシング

コラボと独立のクロシング(2016年5月)

社会の中で生きるということは「他者と自分との違い」に気づくことでもあります。交渉学の提唱者田村次朗教授、漫画家のヤマザキマリ氏、福澤諭吉の研究に携わる西澤直子教授。三者のクロシングを通して、社会と個人の関係を考えます。

Description

自立した多様な個人が社会の力を生み出す。

5月は、社会と個人の関係に焦点をあて、発見と創発をディスカッションで試みました。様子のご紹介に印象に残ったコメントをいくつか紹介引用します。
相手と自分に違いがあっても、気づかぬふりをしたり我慢をしたり。応急対応で一時回避はできますが、問題は膨張するばかりです。せっかく力をもった個々が集まっても、単純加算以下の成果しか上げられないのでは意味がありません。対話で違いを噛み砕き消化吸収した栄養が、社会の筋肉になります。(ファシリテーター本間)

◆ヤマザキマリ氏 ”辺境のない生き方”の感想
・みんな違うのが当たり前。ただ、わかっていても実践できないのが難しい。
・人生を豊かに楽しむためにもボーダーを超えていくことがプラスになる

◆田村次朗氏 ”「三方よし」の対話力”」の感想
・日々の仕事がまさに「交渉」であると再認識
・「信頼をどう構築するか」が一番大切

◆西澤直子氏 ”「一身独立」して「一国独立」す 福澤諭吉からのメッセージ」の感想
・「個の重要性」や「男女同等」はまさに現代の問題でもあります。
・この機会に福澤諭吉の新しい側面を知ることができた。

◆5/11(水)発見のライブ・ディスカッション・5/18(水)創発のディスカッション
自己紹介と講演の感想から発見のディスカッションを始めました。
・壁の外に3人とも出てますね。壁は外からでないと見えないのかもしれません。
・いまも激動の時代なのだが、戦後70年もたつとほとんどの人は壁を築いてしまっている。
ディスカッションであがった「壁」/「自立」/「価値理解(相手の価値を理解する)」の言葉を入口に、創発のディスカッションを行いました。
・相手と自分のフックと留め金の掛け方を考える。
・人との違い(カベ)をなくすのではなく、自分も相手も一身独立した存在として認めることでより高次元な関係性を保てる。

◆リフレクション
クロシングのディスカッションは、参加者各自が気づきを重ね、考え、自分の答えを創りだす場です。全体としてのまとめや結論は提示されません。ご自身が参加や視聴をした範囲で、皆さんのリフレクションを綴っていただければと思います。(引き続きリフレクションコメントは書き込んでいただけます。)

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