夕学クロシング

経営観を味わうクロシング

数少ないと言われる日本のプロ経営達を取り上げ、彼らの経営観を分析してみせる山根節教授。経済合理的マネジメントの限界を唱え、「哲学をもった経営を」と訴える菊澤研宗教授。相違もあれば類似もある二人の経営学者の企業観・経営観を通して、理想的経営者像を考えます。

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人間主義的マネジメントとは何か

プロ経営者の実像と経営学の理論。異なるアプローチながら共通する哲学を感じる山根教授と菊澤教授の2講演でした。今月は皆さんとディスカッションすることで、人間主義的マネジメントとは何か、をしっかり理解し捉えることができました。

◆感想と発見より
山根節教授講演からは、「プロ経営者といってもいろんなタイプがいるんだなと」「経営者としての強い「信念」を感じました」「人の気持ちの専門家という言葉が印象に残った」などの感想、菊澤研宗教授講演からは、「人間的とは自由と自律につきる」「哲学者カントの人間臭さとそれを解りやすく示したドラッガーもすばらしいと思います」といった発見や学びが寄せられました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
プロ経営者とは?ひとことでは括れません。人間主義とは?人の気持ちがわかる、人を動かせる、ではありません。プロ経営者、ドラッカー、カント、これらクロスし皆さんで考えたことで、人間主義的マネジメントとは何か、その本質と私たちの起点を考えることができました。

「人間主義的マネジメントとはまずは小さくても自分で自立して実行してみることができるステージが提供されることからでは」「端的に言えばその人の下で働きたいか思えるかどうか」「自律性は、養うよりも気付きなのかもしれない」「他律的判断の誘惑に打ち勝って自律性を発揮することが人間的でありクリエイティビティの発揮」など皆さんの気づき、リフレクションがありました。自律、人間主義、考え続け目指していきたいと私も思います。(ファシリテーター湯川)

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