夕学クロシング

歩き、探すクロシング

現生人類は15万年前に東アフリカで誕生し世界中に広まった唯一の生物である。そして、人類発祥の地の隣国ソマリアは室町時代の日本に酷似しているとのこと。太古の祖先の航海を再現する海部氏。辺境を旅する高野氏のお話を通じ人間の多様性と日本人の特質を考えます。

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人間とは何か(辺境の可能性、混沌の力)

人間はどれほど多様なのでしょうか、日本人はどんな特質を持っているのでしょうか。太古の祖先の航海を再現する海部氏と辺境を旅する高野氏、大胆な行動力を持って新たな発見を目指そうとするお二人のお話から人間とは何か、そこから私たちは何が学べるか、考えてみました。

◆感想と発見より
海部氏の講演からはその壮大な挑戦に「チャレンジスピリットに胸が熱くなりました」「海部さんも知的好奇心で動いているところがあって、そこに共鳴した」「考古学とは太古の昔の人間の行動から人間の本質を見る、壮大な学問なんだ」と。高野氏の講演からは「辺境とされる地域を身近に感じた」「ソマリと室町時代の比較にびっくりです」「「文化習慣は民族の環境で決まる」という持論に納得しました」と。さらに2講演を通じて「人類にはその環境に応じて皆、似たような行動パターンをとるのかも」「お二人は私たちにとっては非日常の視点で「私たち」をあぶりだしてくれた」といった感想を
いただきました。

◆創発のディスカッションとリフレクションより
発見のディスカッションで盛り上がった話題から「辺境の可能性、混沌の力」をテーマに皆さんと議論しました。皆さんからは「見る人の立ち位置で辺境や混沌は変わる」「辺境とは場所ではなく、異なる文化や考え方の一端」「辺境であっても、長く続いているものには、なんらかの自生的秩序が存在している」「「混沌から生み出される偶然性」というのは人間でしかできない創造のことかも」「混沌状態の秩序というものあるのかも」といったご意見いただきつつ、最後は「クロシングが辺境の可能性であり、混沌の力なのかもしれません」と嬉しい気づきを得られた8月でした。(ファシリテーター鈴木)

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